看板


随分久方振りの更新。今回も知ってても全く為にならない
ジャンクな想い出をぶってみたいなと思う所存。
不思議飲料の噺



うだうだ子ちゃん。日本のどこにでも存在する自販機。
ジュースや飲料水は毎年新商品が発売されてますが
生き残り、ロングセラーになるのはホンの僅か。
大半は疾風の様に現れて疾風の様に去って行くのです。
本人の望むと望まざるとにかかわらず。
そんな数多あるジュース、飲料水の中には、
あまりにも独創的な味故に強烈な印象を
残したものもございまして。
また、企画やアイディア先行で味がついてこなかったもの、
販売ルートが特殊で一定期間のみの販売に終わったものなど、
そのいきさつは実にさまざまです。
では、今回は夏休み特別企画。
強烈なる味の挑戦者たちを10連発で。










維力(ポッカ 1987)維力
中国産植物エキス配合、とありますが、
原料を細かく見ると、「ナツメ、山査子、甘草、御種人参、
菊」とあります。朝鮮人参ドリンクに
フルーツフレーバーをプラスしたもの、といえばいいかも。
味はひたすら漢方薬。
もっとも渋みはなくて飲みやすいのですが
人を選ぶ味ですね。もともとは中国がオリンピック選手を
強化するために作ったスポーツドリンクを元ネタに
ポッカが作った健康飲料だそうです。




タブクリア(コカコーラ 1993)タブクリア
「タブクリア!飲んで見なきゃわからない!」
俵幸太郎の断定的な言いまわしのコマーシャルが印象的。
低カロリーダイエットコーラの一種で、
コーラと違い透明なのに、味はコーラというのが
話題になりました。が、缶が透明じゃないもんで、
一度コップに移さなければ透明コーラの醍醐味が味わえない
という欠点があり、また、当時はダイエット甘味料の味も悪く、
タブクリアも味の面ではその欠点をクリアしたとは言えず、
1年で撤退の憂き目にあってしまいました。




ゴマスリーナ(サントリー 1990)ゴマスリーナ
「ゴマとミルクですりすりすこやか!ゴマスリーナ飲んでミーナ」
笑うに苦しむキャッチコピーですが、
当時サントリーが結構力入れてまして、
毎日放送ラジオでも「ゴマスリーナのホイホイラジオ」
なんていう看板番組が出来たほど。
販売終了とともに終わりましたけどね。
200mlほどの小さい缶にゴマとミルクの
シェイクが入ってまして、コクのある液状きな粉っぽい
味でした。当時は健康志向が高まってきてたから、
こういう商品も出てきたのでしょうね。
ただ、世間一般にまだ「ゴマを飲む」という感覚が無かったからか、早々に撤退。




オズモ(キリン 1993)オズモ
ダウンタウンのコマーシャルで覚えてる人も多いかも。
飲んだら喉全体がたまらなくスゥーっとする、
ハッカや樟脳系じゃなく、なんていうんでしょうね、
リンゴ成分のメチャ濃いフリスクのような味。
健康飲料、というククリでしたが
どう体に良いのか解らぬまま1年ほどで消えました。







サスケ(サントリー 1984)サスケ
コーラの前を横切ってどこぞ行ってしまった伝説のドリンク。
味はチェリーコークに近く、
カフェインレスコーラにフルーツフレーバーを足した感じで
コーラというよりガラナドリンクに近いかも。
この手の味は日本人には好き嫌いが別れるようで
派手なコマーシャルにも関わらず、この冒険活劇飲料は
3ヶ月で販売終了となってしまった。
よく、都市伝説で「醤油の味のコーラ」などと言われたりするが、
真っ赤な嘘であります。




ブラックジンジャー(キリン 2001)ブラックジンジャー
サスケの味が20年後に甦った!と一部好事家を狂喜させた飲料。
辛口、とあるように、ガラナが多量に混合されていて、
強炭酸が鼻腔を突く、なかなかに凶暴な味。
一部地域では1.5リットルのボトルも売られていたとか。
が、ガラナ系は売れないんですよねぇ。半年で撤退。








チェリーコーク(コカコーラ 1986)チェリーコーク
小林克也(マペットだけど)がアメリカントークで派手にCMしてました。
先に販売されていたサスケ同様、フルーツフレーバー入りコーラなんですが、
サスケよりフレーバー濃い目。
チェリーとあるけどどっちかといえばブラッドベリーだ。
匂いも独特で、ドクターペッパーの飲めない人はこっちも無理でした。
結構長いこと販売してたと思うんですが、2年くらいで終わったかな?
その後、バニラコークという凶悪な相棒引っさげて2002年に
再び日本にやってくるものの、知らない間に2人そろって消えてました。






ドクターペッパー(コカコーラ)ドクターペッパー
意外ですが、なんとこのドクターペッパーこそ、
世界で最も古い販売実績をもつ
炭酸飲料なんですな。(1885年)
製造したドラッグストアのオーナー、
チャールズ・ペッパー博士からその名前がついたのだそうだ。
23種類のフレーバーは企業秘密ということで、
未だに何が原料なのか解らない謎のドリンク。
日本では関東でしか流通していなかったが、
このところファミリーマートが全国展開しているらしい。
また、大型量販店でも入手可能になってきたので
地方の人も飲める機会がふえそうです。



ルートビア(A&W)ルートビア
いわゆるノンアルコールビールなんですが、味が樟脳系というか、
言わせる人に言わせると「飲むサロンパス」などと言われます。
バニラ、桜の皮、甘草の根、サルサパリラ(ユリの仲間)、ナツメグ等が原料。
産まれたのは古く、19世紀中頃と言われております。
もともとはジンジャーエールやコーラ同様、薬用として作られたものらしく、
鎮咳消炎薬として用いられることもあったそうです。
日本では輸入食品ショップ、
沖縄のファーストフード「A&W」で飲むことが出来ます。





ロイヤルクラウンコーラ(日本は1961年ごろ)ロイヤルクラウンコーラ
アメリカではペプシ、コカコーラに次ぐ業界第3位。
しかし日本では現在は撤退していて飲めません。
北海道では大規模な販売展開をしていて、
残された「RC」のマークのついたホーロー看板を
小屋の壁面に見ることが出来ます。
1970年代には壽屋(現・サントリー)が販売代理店をつとめていましたが
市場を開拓できず、契約を解消。
1989年にはポッカが提携して自販機ルートで売っていましたが、
1996年の契約解消と同時に日本から撤退しました。
味はぼんやりとしか覚えてませんが、カラメルが濃くて甘かったかなぁ。





取りあえず今回はここまで。
不思議飲料はまだまだあるので
次回はその続きやりたいです。
ではでは。



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