今回のネタは超マイナーです。
恐らくこんなピンポイントなネタは無いかもしれません。
解らない人は「ああ、そんなのあったのね。」
程度で流していただいて。
おそらく30代の人間で、
なおかつ地方のUHF局のテレビを見ている人しか
通用しないという、
ネットを何と心得るか!とお叱りを受けること必至のネタですが、
それが「うだうだ〜」という事で。
その昔、商品を売る以外の啓蒙目的CMというのが
頻繁に流れていた時期がありまして。
(1970〜80年代後半くらいまで。)
今ならAC(公共広告機構)が有名ですね。
あれも怖いCM多かったのですが、
群を抜いて怖かったのが
「放送番組センター」製作の啓蒙CMです。
U局(関西ならサンテレビ・びわこ放送・テレビ和歌山
などの、ネットに系列されてない独立局)なんかでは
本当によく流されていたものでして。
「自然を大切に」とか「食べ物を粗末にしない」「省エネしましょう」
みたいなヤツです。稚拙なアニメーションと、単純な音楽、
加えて洗練されてない演出ゆえ、アクの強い、怖い内容が多く、
当時見ていた子供たちに確実にトラウマを与えた恐怖のCMたち。
誰か覚えてません?
1990年代に入ると見事に消滅してしまったこれらの啓蒙CMたち。
当然再放送もソフト化も叶わないこれらを、
今回記憶を穿り出して2本分、再現してみました。
恐怖のマッチ編(1977年ごろ)
タイトルは便宜上付けました。
CMは30秒バージョンと60秒バージョンがあり、
今回は60秒バージョンを再現。セリフは一切なく音楽のみ。
解説はこちらで解り易くする為に付けた物です。
導火線に火が。
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導火線の先に爆弾。 | |
爆発! | |
実はテレビ。 子ども、食い入る 様に見ている。 | |
影響された子供、 タンスの上のマッチを 取ろうとする。
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誤ってマッチと 一緒に落ちる。 | |
マッチ、突然擬人化。 子供に怒る。 | |
マッチ、説教を続ける。 | |
子供に何かを諭したか? と思ったら、
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マッチ、 突然眠る様に 倒れる。 | |
マッチ、突然燃えあがり、 | |
画面一杯に 炎が広がる! | |
火の海の 画面にテロップ。 (END)
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単純なBGMにギクシャクしたアニメ。
内容はシンプルで、TVに感化された子供が
火遊びをしようとしてマッチに怒られる、というもの。
ココまでならいい。ココまでなら…。
が、事もあろうにマッチはその後焼身自殺するかのように
回りを紅蓮の火の海に包んで唐突にジ・エンド。
…子供は間違いなく焼け死んでます。
「火遊びするガキは死ね!」と言わんばかりの
なんとも情け容赦のないコマーシャル。
怖すぎます。
恐怖のブランコ編(1977年ごろ)
これもタイトルは便宜上付けました。
時間は60秒バージョンのみだったっけ。
セリフは一切なく、
「キーコ、キーコ」というブランコのSEのみ。
後半、このSEに不気味なサスペンス系の曲がカブリます。
(部長刑事のOPみたいな怖い曲です。)
※2021.5.21追加 詳細な再現画バージョンを新たに作成しました。 興味のある方はこちらもどうぞ。
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少女がブランコに 乗って遊んでる。
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少年が「ブランコ代われ」と 言う風に寄ってぃる。 | |
少女ブランコ譲らず。 少年怒って帰る。 | |
少女が「ブランコ代わって」 と寄ってくる。 | |
少女ブランコ譲らず。 少女も怒って帰る。
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夜。すっかり深ける。 | |
まだ少女、 ブランコに乗っている。 (不気味なBGMが鳴り始める) | |
園山俊二風の オジサンキャラ現る。 | |
少女に接近するオジサン。 (BGMの音量が大きくなる。)
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少女をチョコで 誘惑するオジサン。 少女、ブランコ降りて ついて行こうとする。 | |
途端にストップモーション。 テロップがかぶり、 不気味なBGM最高潮に。 (END) | |
何が怖いって、夜中にブランコに乗ってる少女の絵が不気味。
キーコ、キーコっていうSEだけがずっと響いてる。怖すぎ。
ブランコ一人占めする少女みてると
「こんな意地悪な子は誘拐されるぞ」という隠しメッセージでもあるのかな?
ラストの誘拐犯は一見少女の父親かと見まがうほど温和なキャラ。
この後の少女の末路は解らぬままCMは終了。
てなわけで、今回二本復刻してみました。
覚えてる人いたら嬉しいな。
もっと怖い啓蒙CMあったら教えてほしいんですが。それでは次回。