看板


ゲーセンにコンピューターが導入されてなかった頃、当時のゲームコーナーはアナログとエレメカの独壇場でした。
という訳で今回はこちらの御題。



屋上遊園地ゲームの噺



うだうだ子ちゃん。完全に今では消滅した感がありますが、
20年前までデパートの屋上プレイランドではけたたましい電気音と
派手派手な電飾・チープな盤面・洗練されてない独特の「味」漂う
大型遊具機・エレメカが所狭しと並んでいました。
近年レトロテーマパークでお目にかかれるようにはなりましたが
それもほんの一部。大抵の作品は闇に消えて行きました。
では、そんな数々の遊戯マシンから印象的なものを挙げていきましょう。










腕相撲ゲーム腕相撲ゲーム


昭和50年代まで温泉や屋上プレイランドの常連ゲームでした。
100円入れて5つの強さの中から適度なのを選び対戦。
横綱はマジで強力で、当時腕を折ったという事故も
あって問題視されるようになり、
程なくして撤去という運命を辿りました。
この力士の無味乾燥な表情がたまりません。

















新幹線ゲーム新幹線ゲーム



上部より10円玉を入れて左右についたバネ付きレバーではじいて
10円玉をゴールに入れるというもの。
途中のアウト穴に落ちたら終了。
最後の関門はアウト穴に挟まれた
セーフ穴に入れるというもので微妙な力加減が要求された。
入賞すると機体下部よりブザーとともに
お菓子もしくは引換券が出てきます。
お菓子は基本ニューポンカン飴かゼリコ。

















国盗り合戦国盗り合戦




昭和50年代中盤に登場したエレメカ。
モチーフは当時人気番組だった「三枝の国盗りゲーム」。
左側の数字ルーレットを止めた後、
右のキャラルーレットを止めて数字の増減を決めるのですが、
殿=数字の2倍+
姫=数字どおり+
坊主=数字どおりマイナス
ドクロ=即死・ゲームオーバーというもの。
案外即ドクロが出たりするので理不尽な負けに
キレた子供多数。日本列島都道府県を
全部点灯させればゴールで、
下から引換券が出てきます。交換できる商品は店によりけり
(地元は大半がどんどん焼でした)。

















ミニドライブゲームエンジョイドライブゲーム




登場はかなり古く昭和30年代。
ハンドルを操作して車をベルトに印刷された
道路どおりに走らせることが目的。
道路の上にはでっぱりがあり、これを車が
車体下部で感知して
ポイントが加算される仕組みになってます。
思いのほか操作性が悪くなかなかハンドルが
思うように動きません。
先読みでハンドルを切ることが重要になってきます。




















タッチアクションタッチアクション


盤面に並んだ6×5の配列の、
1〜30までの数字を書いたボタンを
制限時間までに早押しするというゲーム。
30までという配置が絶妙で、記憶するには多すぎて、
難しすぎず、ギリギリのボーダーが
いい味出してます。三人で30の数字振り分けて
覚えれば楽勝なんですがそれは反則。














ピカデリーサーカスピカデリーサーカス

2.4.6.8.10.30のボタンにベットして
(複数枚賭けで倍率上昇)ルーレット操作開始。
当たればかけた倍率分のメダルが出てきて…
というゲーム。0に止まれば親の総取りで
全メダル没収。0には一定の枚数をかけたときに
自動的に止まるようになってたとも聞きましたが
真相は藪の中。
















山登りゲーム山のぼりゲーム

進む・戻るのボタンを駆使して
登山家を頂上に導くゲーム。
道中毒ヘビや落盤、落石・落雷と、
自然が全精力を傾けて登山家を殺しに来ます。
よほど日頃の行いが悪いのか…?


























コインペットコインペット


上から10円玉を入れるとレールに乗った
10円がサーッと滑って行きます。
下に待ち構えるは電動式のヌイグルミの犬。
ホンの一瞬だけペットが口をカチっと閉じる
瞬間があるのですが、
そこにうまく10円玉が滑り込んで
噛んでもらえれば成功。景品が出ます。…が、
タイミングが恐ろしくシビアで
成功した人を私は見たことがありません。
この金食い虫が。













ジャンプアップジャンプアップ




コイン投入後ルーレットで当たりの位置を決めた後、
下のボタンをハンマーでぶっ叩いて
ブロックを上昇させ、上手くランプの位置に
ブロックをひっかけさせたら大当たりという
ゲーム。力加減とタイミングが命のゲームなので
叩けばいいという怪力無双には向きません。
























ラッキークレーン&キャンディクレーンラッキークレーン

UFOキャッチャーのヒントの元になったクレーンゲーム。
大別してキャンディクレーンとラッキークレーンの二種ありまして、
ラッキークレーンは景品のカプセルを三点の爪つきアームで掴む仕様。、
丸いカプセルを上から三点包み込んで引き上げるのですが
重いと落ちたり、横からズレて落したりとイライラすることこの上なし。

キャンディクレーンはトラバサミ状のショベル形態。
ショベルに握力はなく、
ショベル自身の歯の重さで上に上げられたら
閉じるだけの構造。故に重いもの、
かさばる物はつかめません。
せいぜいいちごミルクやバターボール、
カンロ飴が2つ3つ取れる程度。
制限時間内に何度かショベルを落せるのですが、
掴んだ後商品口までショベルを誘導し、
開く手間もあるので、そんなに挑戦する時間は無かったりします。



キャンディクレーン























スーパースコープスーパースコープ

こちらはドライブインとかレストランの待合室とかによく置いてました。
故に大人向け。
円形の回転テーブルに乗ったプラスチックの円形ケースを
金属製のバーで横押しして落すタイプの
ゲームで、円形ケースに入ってる景品も
腕時計やライターといった高級志向。
ただ、結構な速さで回転するテーブルの上の、
回転する円形ケースを、直線の動きしかしない
細い棒でずっと引っ張って賞品口まで落とし込むというのは
相当な高難易度で、大抵はバーをケースにすら当てれません
(当ってもすぐ回転して避けられる)。しかも大金はたいて
やっと景品落としても、肝心の腕時計やライターは
偽ブランドのまがいものだったりするし…。
腕時計は一日しただけで針が飛び、
ライターはオイル漏れ起こして怖くて使えない…
あの苦労は何やったんや…
…遠い日の経験者の証言です。






















じゃんけんストリップゲームじゃんけんストリップゲーム

どう考えても温泉地専用のゲーム機と思うのですが、
我が故郷和歌山では、今はなき長崎屋和歌山店の
子供用プレイランドに設置されておりました(何でや!)。
当時、確か30円入れてグー・チョキ・パーのボタンを選択。
相手の選択したものと勝負して勝つと、
画面奥にモノクロ(セピア色)の芸者のスライド写真が現れて、
勝つごとに1枚1枚着物を脱いでいきます。
引き分けはノーカウント。二回負けたらゲームオーバー。
見事6回勝ち抜けば芸者さんのおヌード
(乳は見れますが股間は手で隠してます)が、
浮世絵のバックとともに見ることが出来ます。
当時はいい大人が温泉地でこれに興じたのかな?
ゲーム内容が野球拳だから時代的には70年代の
ゲームと思うのですが、見事に資料がありません。
(イメージは記憶を頼りに描いたものです。)












一部は未だに地方の遊園地や旅館で稼働中らしいのですが。
個人的にはじゃんけんストリップゲームがまたやりたいなぁ。

次回は何しようかな。
なんかやります。
ではでは。



戻る  過去ログ  

inserted by FC2 system