看板


子供の頃にテレビやCMで見て
「すごいなぁ。いいなぁ。行きたいなぁ」と思ったものの、
いざ大人になったら、もう消えてなくなっていました…。
あるいは、日常に普通にあったおなじみの店が
平成に入り、ふと気が付くと一斉に消滅していた…。
そんな昭和の匂い漂う名店の数々。
今回はそんな店々を関西地域に絞って、こちらの御題。



ありし日の大阪名店の噺



うだうだ子ちゃん。少年時代、ブラウン管から流れるCMのそれは
不思議な憧れを持って我々の前に現れました。
地方に住んでる子供には決して行けそうも無い
大型飲食施設・大型遊園地・観光ホテル…
繰り返し流されるCMは脳裏に刷り込まれ、
ぼんやりとしたステータスとして刻み込まれました。

時は流れ大人になり、
自分の自由に金も時間も使えるようになった時には、
それらの店の多くは
魔法で作られた偶像のように消え去っておりました。
あたかもあれは夢だったのだと言わんばかりに。

地方の差はあれ、こういう経験は皆様多かれ少なかれあるのでは?
今回はそんなお店や施設を13件、独断で選びました。







くいだおれくいだおれ

♪大阪名物 味自慢 
 道頓堀の くいだおれ
 旨い料理と 愛嬌の良さは
 なにわ気質の ど根性
 くいだおれ くいだおれ なにわの心 くいだおれ
 道頓堀のくいだおれ


1949(昭和24)年6月開店の、大阪道頓堀の顔とも言うべき御店。
1階が総合食堂、2階が居酒屋、3階が日本料理店、
4〜8階が割烹お座敷という総合食堂ビルであり、
早くからテレビ受像機設置、空調完備など
常に当時の最新設備を店内に設置し続けた。
また看板の「くいだおれ太郎」はロボット看板第一号とも
いうべきもので、その派手な服装に愛嬌のある表情がうけ
集客効果に大いに貢献した。
(モデルは当時の俳優、杉 狂児氏とされている。)

2008年7月8日に建物の老朽化、
周辺環境の変化等を理由に閉店。59年の歴史に幕を閉じた。
くいだおれ太郎の人形は閉店後も大阪を代表する
マスコットとして各企業などで出張営業?を続けています。




ドウトン
ドウトンビル(現在)ドウトンビル(CMイメージ)






















♪ドウトンへ〜行こう〜よ 触れ合ーう何かがあるッから
 探していた味覚があるッから ホラ あのお店がドウ〜トン
「パパ、ドウトンだね!」


昭和40年代〜50年代中盤までよみうりテレビでやたら流れていたこのCMを
覚えている人も多いのでは無いでしょうか?
テレビコマーシャルは女性の甲高い声で歌われていて、
肩車された坊やが赤いネオンサインのドウトンを指差すというものでしたが、
ドウトン自体はテナントビルのため、
当時どんな料理屋や名物があったのかはさっぱり覚えておりません。
探してた味覚があるから、といっても今はドウトンの味覚事態探しても解らない有様で…
1980年代に入るとこのCMは流れなくなり、
ドウトンのネオンサインも消えてしまったものの、いまだにドウトンビルは健在です。
今はびっくりドンキーや珈琲の青山がテナントに入っています。





びわ湖タワーびわ湖タワーとびわ湖ロボ2種



1965年(昭和40年)、琵琶湖大橋のそばに
ドライブインとして開業しました。
一般名詞として有名な「びわ湖タワー」は、ドライブインの目玉である
展望室が回転しながら昇降する
展望台のことで、高さは63.5m。
徐々に拡張されて遊園地となり、ジェットコースターや観覧車、
お化け屋敷が増設、温泉や結婚式場も併設されていきました。
やがて展望台はバンジージャンプ台と
なり、展望台は廃止になったものの、
「びわ湖タワー」の名称は継続して使用。
「びわ湖タワーへ行こう」というCMスポットで
一気に有名になり業績も伸ばしたものの、
1992年頃をピークに客足が減少し、
2001年8月31日に業績不振で廃業。
ちなみに遊園地に設置されたロボットは当初
ウルトラマンのカラーリングにソックリだったのが
後にリペイントされていますが、
理由は不明。





びわ湖温泉 ホテル紅葉ホテル紅葉

ホテル紅葉CMソング 歌・清水京子

♪揺れる 湖は〜 
 私の 胸のよう
 誰かが 小石を また投〜げた
 びわ湖温〜泉
 ホテル紅〜葉〜

1964(昭和39)年開業。
びわ湖のレジャーランド計画の中心的存在として
計画され、2年後に遊園地の「びわ湖温泉紅葉パラダイス」が
開業。交通網の発達と共に観光客に重宝され、
またCMが全国で放送されたこと、
CMの歌が叙情的で人気を博したこともあって
全国各地からの宿泊客で繁盛していました。が、
2006年3月1日、運営主体の丸玉観光株式会社が
倒産。ホテル紅葉は売却され、
現在はリニューアルされた「料亭 紅葉」となって営業中です。





びわ湖温泉紅葉パラダイス紅葉パラダイス


ホテル紅葉と並ぶびわ湖レジャーランド計画の
ひとつとして1966(昭和41)年に「紅葉パラダイス」としてオープン。
1970年代には「びわ湖温泉 紅葉パラダイス」と
名称が変更されます。びわ湖湖面に乗り出す形で設置された
ジェットコースターや、SLと寝台列車を用いたホテル
(寝台列車内に泊まれる!)「ホテル・オリエント・エクスプレス」が
人気を博し、「はだか天国」で知られるジャングル風呂も人気でした。
が、1980年代を過ぎるころには
施設の古臭さが露呈し始め、1991年には、びわ湖パラダイスとして
リニュアルオープンしたものの挽回に至らず、
1998年12月6日をもって閉園となり、
施設は全て解体(オリエント急行も…)廃棄になり、
現在跡地はパチンコ店と飲食施設が設置されています。








雁亭雁亭看板


雁亭のママでございます。
ご宴会は十三名物鍋料理。
十三の雁亭、よろしくね。
(CMより(雁亭ママ御自ら!))

30年前くらいの深夜のテレビに突然出てきたこのCMは
スライドで映される雁亭のママの若き日の
芸者姿にママのナレーションが三味線の調べに乗って
淡々と流れるというもので、一度見たらその
インパクトは絶大。40歳以上の人ならみんな覚えている
CMではないでしょうか。
雁亭の看板は今も十三に
あるようですが、どうも営業そのものは
今はやっていないらしいのです…残念。






ハマブランカハマブランカ
♪ハマブラ〜ンカァ〜♪

もとは1962年にオープンした「新白浜熱帯植物園」。
レジャーブームに乗る形で9年後の
1971年4月にハマブランカと改称しました。
熱帯植物園にジェットコースターの
遊園地的遊戯物もあり、
グランドホールでは一日4回のショーが催されていました。
最盛期は多くの観光客などで賑わっていましたが、
その後の不況により経営が悪化。
1995年以降はショーなどの
アミューズメント的要素が全て廃止になって
植物園の営業のみとなり、
2005年10月13日に閉園しました。










料亭三笠三笠名物美女の逆立ち


♪見たか聞いたか 名古屋のお城
 五重櫓の その上で 金の〜シャチホコ 〜
 雨〜ざら〜し〜ドンドン


「三笠名物美女の逆立ち」という
珍妙な名物がウリの料亭(お座敷芸のようなもの?)で、
そのずらりと並ぶ美女の逆立ちの図は
異様なインパクトでお茶の間の視聴者に
どや顔で迫ってきていました。
十三の高級料亭ということで有名なお店だったようで、
結婚式場も併設していましたが
1980年代後半(年度不明)に閉店したようで、
現在は跡地にマンションが建っております。
美女の逆立ち…いや、目の前でされても
どう対処していいか困るのですが。





三田スケート三田スケート跡地 三田スケートCM





















♪GOGO!三田スケート!
大〜きぃ〜な空っを〜おお〜みんなで滑ろう〜三〜田〜スケぇぇ〜ート〜
(TVCM)

オープン時期は不明ですが、竜王と同じ時期?こちらもTVCMがひっきりなしに流されていて、
三田を「サンダー」とかけたかのような言い回しがシャレていました。
家族連れやカップルで賑わっていたのですが1993年頃に閉鎖になった模様。
現在はロッジなどの建築物は全て取り壊され、当時を偲ばせるものは
何も残っていないようです。



竜王スケート竜王スケートCM


♪やってきました〜竜王スケート!
名神から5分!
栗東から15分!
国鉄近江八幡からバス10分!
レッツゴー、竜、王、Oh!
(TVCMのナレーション)
1966(昭和41)年11月オープン。
TVCMはなぜか競馬のファンファーレのような
トランペットの音が鳴り響く
大仰なモノで、スケートというより
レース場のような雰囲気でした。
三田スケートに勝るとも劣らぬ盛況ぶりで、
大いに集客力を発揮したものの、
レジャーの多様化などもあって
2000年9月30日をもって閉鎖。





千日堂すっぽん太郎

♪千日前の千日堂
 甘党フアンの千日堂
 食堂百貨の千日堂へ
 行こうじゃないか

 味はとびきりおいしくて
 何でも安い
 だから毎日毎晩
 千日堂へ行く

 皆様こちらは千日堂
 甘党フアンの千日堂
 食堂百貨の千日堂へ
 いらっしゃいませ

 コーヒーにケーキアイスクリーム 仲良くふたり
 冬はスキヤキ 夏はおビール 毎度ありがとう
 皆様毎度変わらぬごひいき
 ありがとうございます

(記憶にたよって歌詞を書き起こしました。間違いがあるかもしれません。)

毎日放送ラジオを土曜昼に聞いていると毎回
「まいどおおきにー! 桂小文枝でございます。
 食堂百貨の千日堂、居酒屋・串の店でおなじみの
 千日前の千日堂がお送りするスターメロディーの時間でございまーす!」
というオープニングと共に千日堂のこの歌が流れてきたものです。
スッポン鍋が名物ではありますが食堂百貨という口上どおり、
くいだおれと同じ総合レストランというべきお店。
寿司とグラタンが同じメニューに載ってる、という点でも、
昔懐かしいレストランという雰囲気。ただ、
くいだおれ同様、グルメ志向・専門店志向が強くなる
近年の趣向には対応しきれず2001年ごろ廃業。
現在はゲームセンターになっています。





宝塚グランドホテル宝塚グランドホテル
♪流れてる〜流れる温泉
 あふれ出る〜うう宝塚〜
 グランドホっテっルっ、来てよぉ!

1968(昭和43)年開業の大型観光ホテル。
宝塚市内では最大規模のホテルで多くの観光客を集め、
TVCMも放送するなど、順風満帆で
あったのですが1995年の阪神大震災で設備が
大破損傷し、1年以上も補修の為に
休業を余儀なくされ、借入金返済に追われる事になります。
やがて借入先の銀行から土地建物の競売を
宣告され明け渡しを余儀なくされてしまい、
経営が順調になりつつあったにも関わらず、
2003年6月30日をもって廃業となってしまいました。









伊勢元祖国際秘宝館秘宝おじさん看板その名も国際秘宝館





















テーマソング「秘宝館小唄」唄・西岡和世

♪見たか 聞いたか 伊勢の国 心ウキウキ噂の館 その名も国際秘宝館
 バスに揺られて 伊勢参り 粋な旅だよ是非見ておゆき うわさの国際秘宝館
 色の道なら 伊勢の道 ピンクムードも悩まし嬉し それそれ国際秘宝館
 愛の姿の さまざまを お見せしましょう貴方のために 燃えます国際秘宝館
 願をかけましょ 神様に 霊験あらたか子宝神社 お願い国際秘宝館
 お聞き金仏(かなぶつ) 石仏(いしぼとけ) 所詮この世は男と女 お寄りよ国際秘宝館


1972年開館の性のミュージアム。
古今東西の性をテーマに扱ったその独特の展示内容は当時大いに話題になり、
テレビCMも製作され中京・関西地区を中心に随時オンエアされていました。
館内では性にまつわる土産物や菓子も売られ、
子宝祈願の神社や、クジラの性器の展示もあり、日程によっては馬の交尾ショーも行なわれていました。
しかし時代の性の表現が次第に開放化していくにしたがって次第に客足が減り始め、
一部でモンド的展示と人気を得るものの2007年3月をもって閉館。
35年の歴史に幕を下ろしました。






3〜40歳以上でしかも関西限定という
ものっすごいピンポイントなネタでリフレイン。
こういうネタをあつかうのがこのページでございまして。
解ってくれる人いるんだろうか?

次回は何しようかな。
なんかやります。
ではでは。



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