看板


20年前200円。今80円。これなーんだ?
答えはマクドのハンバーガー。価格破壊ってすごいのよ。
でももうすぐ上がりそうな。でもって、
今回はこちらの御題。



日本にあるハンバーガーショップの噺



うだうだ子ちゃん。小学校の頃の夢は?と聞かれて答えたのは
「マクドで腹いっぱい食べること」。
昭和50年代というのはファーストフードという言葉も浸透しておらず、
ハンバーガーはおしゃれで高価な外食、と
いった趣がありました。そもそも、うちの地元にマクドなかったから、
なんば花月に吉本新喜劇見に行ったときに
マクド見つけて異常にテンション上がったの憶えてますね。
しかもまあ、繁華街に出るとハンバーガーショップの
多いこと多いこと。
過当競争に負けて撤退したところも御座いますが、
今回は日本に存在する(してた)
ハンバーガーショップを個人的感想も含めてご紹介。
(有名すぎるマクドは除く。)






ファースト・キッチンファーストキッチン(旧店舗)
ファーストキッチンハンバーガー
通称「エフケイ」。経営母体はサントリー。
1977年9月創業のファーストフード店で、
今も首都圏や大阪都市部で
多数の店舗が出店しています。
名物は「ベーコンエッグバーガー」で、
これは創業当時から今も変わりません。
90年代に入るとマクドの出店攻勢・
低価格競争に押されて低迷。
ハンバーガーからの脱却をはかり、
パスタ・ピザ・果ては丼物までメニューに加わると
いう異常事態を招くことに。

現在もなお136店舗が営業中。
ハンバーガーショップでビールが飲めるという珍しい店でもあります。




ロッテリアロッテリア(旧店舗)
ロッテリア名物イタリアンホット

1972年にロッテが創設した
ファーストフードレストラン。
名前の由来はロッテ+カフェテリアだそうで。
マクドと異なり独自のメニューがウリで、
リブサンドとイタリアンホットはここだけの味。
また、ファンタアップル、レディーボーデンも
ファーストフードで味わえるのは
ロッテリアだけでした。
70年代後半に「えびバーガー」が発売されると
たちまちヒット。こだわりの抽出のコーヒーなど、
顧客をつぎつぎ取り込んでいったものの、
90年代にマクドとの
低価格競争に敗れ、様々なテコ入れ
(ロッテリアプラスなど)をするが効果なく、
2005年に経営危機に陥ってしまいます。
その後、REVAMPが経営再建に乗り出し、
新生ロッテリアとなって店舗もロゴもメニューも一新。
店舗数は減ったものの現在も全国で営業展開中です。




A&W(本土撤退・沖縄のみ営業)エンダー店舗(沖縄)
エンダーハンバーガー

ルートビアで有名なハンバーガーレストラン。
かつては東京や大阪にも店舗がありましたが
(1970年代)
現在は日本本土からは全て撤退。
沖縄のみでチェーン展開中です。
名物のルートビアは
ハッキリ言って好みの分かれる味ですが、
ルートビアのみ本土でも購入可能です。




ウェンディーズ(撤退)ウェンディーズ店舗
ウェンディーズハンバーガー

1969年にオハイオ州で開店した
ファーストフード店。
日本ではダイエーが提携先となって
1980年に銀座に1号店が開設。
以降、東京・大阪の大都市を中心に
店舗を増やしていきました。
こだわりはオーダーメイド方式で
作り置き並に早く出すというシステム。
これは注文前から絶えずパティ(ハンバーグ)
を焼いているためで、
注文受けたら即パンズに挟んで出すだけだからで、
ちなみに焼きすぎて固くなったパティは
ウェンディーズもう一つの看板商品
「チリ」にしっかり再利用されて無駄がありません。

一切コマーシャルをしない方針だったこともあって、
知名度的に普及するのに
時間がかかったとも言われています。
ダイエーはドムドムハンバーガーも系列にあったため、
一つのグループに2つのハンバーガーチェーンを
持つという共食い現象が起きてしまいましたが、
2002年にハンバーグステーキレストランの
「ビックボーイ」と共にゼンショーに売却。
その後も経営を続けていましたが
2009年12月31日をもって
全店舗閉鎖・日本事業から撤退となりました。
閉店日は多くの人が店舗に詰めかけ、
最後のウェンディーズを堪能していました。




デイリークイーン(撤退)デイリークイーン店舗跡
デイリークイーン名物ソフト

アメリカのドライブイン形式で知られる
ハンバーガー&ソフトクリームのファーストフード店。
キスマークを模したロゴに、
女性の(絵の看板ですよ。)胸を開く
コマーシャルなど、多分にセクシー系の広告が
印象的でしたが、
中はいたって普通のハンバーガーショップ。
70年代中盤より日本上陸し、
独立店舗の他、羽田空港や映画館の中に出展するなど、
かつては日本の何処ででも見かけることが出来ました。
ソフトクリームは独自の形状のほかに
「逆さにしても落ちない」というのがウリ。
クリームの外側をキャラメルシロップやチョコで
カッチカチにコーティングしているためでありますが、
故にこれ、すんごく甘かった記憶が。
しかし、他の競合店舗の派手なCM攻勢や
低価格競争についていけなかったのか、
日本では2004年3月をもって全店舗撤退。
今は日本にありません。
代わりに最近は中国に出店舗を増やしているとのこと。




バーガーシティ(チェーン展開撤退)バーガーシティ店舗
80年代に突如現れたハンバーガーの価格破壊の風雲児。
1個100円のハンバーガーが話題を呼び、
(当時の他チェーン店のハンバーガーは1個200円が相場)
たちまち人気となり、テレビCMでも
「100円満点バーガーシティ♪」と謳いこみ
店舗数を増やしていきました、が、
次第に他チェーンに押されて経営が悪化。
最終的に倒産しチェーン展開から撤退となり、
現在は兵庫県日高町などの数店舗のみが
営業するにとどまっています。




フレッシュネスバーガーフレッシュネスバーガー店舗
フレッシュネスバーガー

ほっかほっか亭の創業者の一人である方が
1992年に創業したこだわり系ハンバーガーショップ。
作り置きをしないこと、原材料にこだわるという点は
モスに酷似しているものの、
こちらは自由に味付けが出来るように
タバスコ・ケチャップ・マスタード等が使い放題の
「調味料コーナー」が設置されています。
また、この御時世にも拘らず、
「喫煙OK!」がウリになってる店でもあり、
(禁煙席が殆ど無い。)
そういう意味では禁煙のモス、喫煙のネスと言えなくはないかな?






ドムドムハンバーガードムドム店舗
ドムドムバーガー

ドムドムだったら上手くいく♪という
CMを憶えてるヒトも多いのでは?
1970年に創業した、名実共に
日本最初のファーストフード店舗。
元々の由来は経営母体のダイエーが
自店舗のテナント内に
マクドを招聘するはずだったのが、
合弁会社設立における出資比率でもめて
ご破算になったが為に、
マクドの代わりとして急遽作った
ハンバーガーショップがドムドムだったのです。
故にダイエーのテナント内には、
2001年まではマクドが出店することは殆どありませんでした。
(遺恨もあったんでしょうし、
自前のチェーン店を守る意味もあったんでしょうね。)
2002年、マクドのダイエー進出と入れ替わるように
ウェンディーズ同様ゼンショーに事業譲渡。
しかし今尚ダイエーのテナント内には多くのドムドムが残り、
今も営業中です。




モスバーガーモスバーガー店舗
モスバーガー

1972年に創業した
現在シェア2位のハンバーガーショップ。
安値・値引き・大量販売のマクドと違い、
オーダーメイド方式・素材のこだわり
(使用野菜・肉の原産地表示など)・
値引きをしないという
こだわりを貫き、
故にハンバーガー業界の異端児でありながら
「高級バーガーショップ」としての
地位を確固たるものとしました。
最近では限定素材・限定販売のプレミアムバーガー
「匠」が話題を呼んだのは記憶に新しいところです。




バーガーキングバーガーキング新宿アイランドタワー店
ワッパーとコンボ。

1993年に日本上陸を果たした
アメリカのハンバーガーショップ。
特徴は代表商品のワッパーに
見られるように、とにかく大きくてデカイ。
通常のハンバーガーの2〜3個分の
大きさはいかにもアメリカン。
(佐世保バーガー並みの大きさです。)
首都圏を中心に店舗を増やしていたものの
マクドの低価格競争に敗れ、
2001年に日本からの事業撤退となってしまいます。
が、2007年にロッテが経営母体となって
ふたたび日本に再上陸。
新宿店オープンの際はニュースで大行列が
報道されるなど、一気に
人気ハンバーガーチェーンとして認知されることに。
今後は「日本全国に2010年までに
50店舗オープン」が
目標として掲げられているとのこと。





他にも森永LOVE(廃業)・明治サンテオレ(規模縮小中)・Jef(沖縄限定)・ラッキーピエロ(北海道限定)
などもありますが今回はこの辺で。

次回は何しようかな。
なんかやります。
ではでは。



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